吸引・脱臭・除菌「震災がれき発生臭気・除菌浄化設備」
がれき堆積物の腐敗が進むと悪臭を伴ったガスが発生し、同時に病原菌が飛散します。
細菌の活動が活発になる夏にかけては病原菌・大腸菌等がもたらす健康被害が懸念され、緊急な対策が必要視されています。
がれき維持管理の具体策を考えます
東日本大震災に係る災害廃棄物の処理指針(マスタープラン)には、がれき維持管理の詳細には触れられていません。
あらゆるものが混合されたがれきを安全に管理するには、より具体的な対策が必要です。
消毒剤、脱臭剤の散布は、規模が広範囲のため散布のための労力や薬品・薬剤のコスト、そして、それら薬品の環境被害を考えると現実的ではありません。
がれき全体をシートで覆い被せた場合、比重の軽いガスはシート上部に集まり、やがて限界を越えると隙間から漏れ出します。比重の重い硫化水素ガス等は下方で濃縮され、知らずにシートをめくった者の生命を脅かす危険性があります。
また、これらほぼ全てが可燃性ガスのため火災を誘発します。
弊社では、これらの問題を解決するため震災がれき発生臭気・除菌浄化設備の設置をご提案いたします。
悪臭、有毒ガスをオゾンで撃退!(オゾン脱臭・除菌の仕組み)
脱臭・除菌に最も効果的なオゾンを利用
オゾンの効果
オゾン脱臭、浄化排気で得られる効果は、薬品・薬剤とは異なるメカニズムで発生します。とくに、臭気物質を分解する強力な脱臭効果は、薬剤などにはない特性です。
オゾンの強力な酸化力は衛生面で大きな浄化効果をもたらします
脱臭
臭いを集めオゾン水と接触させることで、大きな脱臭効果があります。
除菌
腐敗により増殖した空中浮遊菌が含まれる排気にオゾン水を散布すると短時間で除菌効果が得られます。
オゾン効果の特異なメカニズム
脱臭
生ものが腐敗することで発生する臭気は、生もの自身がもつ酵素による自己分解と微生物によるたんぱく質の分解過程で発生します。
オゾンを水に溶かしたオゾン水は、1)臭気物質の洗浄、2)微生物の除菌、3)臭気物質の酸化分解、という3つの工程をおこなうことで、強力に脱臭します。
除菌
塩素は、細菌の細胞表層(壁と膜)を素通りし、細胞内の酵素のみを破壊することで除菌します。これに対しオゾンは、分解時に発生する酸素(O)の強力な酸 化作用によって、細菌の細胞壁を直接損傷・破壊・分解し、細胞内成分が溶け出すことで死滅させ除菌します。そのため除菌速度が速く、また耐性菌もできにく いとされています。
オゾンの安全性
脱臭・除菌剤は、食品やそれを扱う人間や器具に直接触れるため、その安全性が極めて重要です。
次亜塩素酸ナトリウムや過酸化水素、強酸性水は、除菌力は強いものの、人体に毒性があり、使用後に薬品が残留してしまいます。
オゾンは、もともと自然界にも存在し、自然に分解してしまうものなので、洗浄や脱臭に使用しても、こうした不安はまったくありません。基本的に許容濃度であれば人体への毒性はなく、そのまま排水できます。
臭気を吸引し、広範囲を一括処理 健康被害を低減します
ガスが水に溶けやすい性質を利用し、オゾン水に悪臭・有毒ガスを通過させて、脱臭・無害化、
そして、同時に吸引される浮遊性病原菌や大腸菌も除菌します。
浄化設備フロー
1. 単独エリア浄化イメージ
2. 集中エリア浄化イメージ
仕様
空隙率 | 30% |
空隙 | 4500m3×30%=1350m3 |
換気回数 | 2回/時間 |
吸気管 | 4本 |
吸引ファン | (1350m3×2回/時間)/60分=45m3/min |
アンモニア濃度 | 50ppm |
本技術は、環テックス株式会社、株式会社ヒューエンス、北海道大学工学研究科が共同開発した
がれき堆積物から発生する悪臭の吸収および浄化装置(特許出願中)です。